すべて秋くんの支配下



『ちょっと待……っ。え!なんてそんな勝手なことするの!』


聞いた瞬間は正直、怒りのほうが先にきてしまった。


今どきラブレターを靴箱に入れるだけでもびっくり。引くほど重たい女だ!って思われたらどうしよう。



『だってこーでもしないとうらら動かないじゃん! 秋くんが他の子にとられてもいーのー? あやつ相当モテるんだからな?』



動かない。それはごもっともで、それに秋くんが他の誰かと付き合うのはいやで、そして秋くんが相当モテるのも事実で……。



『うう、わかっ……た、行ってきて、みる』



一昔前の少女漫画みたいな、靴箱にラブレター。もしかしたらいたずらだって流してくれる可能性もある。

そう思いながらおそるおそる、裏門へと急いだ──────のだけど。