外に出ると気持ちいい風が吹いてる


コンクリートに座る


空には星がたくさん。その星を眺める


「由依乃ありがとう」

伝わるかは分からない


でも、きっと伝わってると信じてる


また、来年の夏に由依乃の好きなお菓子持って会いに行くから


しばらく、星を眺めていると


「朝陽くん?」

振り向くと、ひなちゃんが近づいてくる


「由依乃ね。ひなちゃんの言う通り、僕を恨んでなかった。ありがとうひなちゃん」


「うん。私が、朝陽くんが優しいの分かるんだから、由依乃さんはもっと朝陽くんのいい所沢山知ってるんだよ」

隣に座り、星を眺めながら話す横顔を見つめる


するといきなりこっちを向くから


ドキッとする


「じゃーん。今日は私から、朝陽くんに、はいこれ」

僕の手にチョコレートをのせてくれる



そんなひなちゃんを愛おしく思う







なんて、ね…




この気持ちが分かるのは少し先の話