むり、とまんない。



分かっては、いた。

あれは夢で、今さら元の仲のいい幼なじみに戻れるなんて期待してたわけじゃない。


もしかしたら。

もしかしたら、ほんの1ミリくらいは夢じゃないかも、なんて、思っていた自分がいたのは確かで。


『はぁ……』


そうだよね。

ため息つくくらい、嫌だよね、私のこと。
嫌いだよね。


知ってる。

知ってるよ、そんなことは。


ズキズキと胸が悲鳴を上げる。


『……もう、ほんとむりだわ』


私が心の声を聞こえることを遥は知らない。

だからって、心の中でも本人目の前にして最悪とか、無理とか。

そんなに何回も言われたらさすがに泣きそうになって……。


『……ほんと、最悪。
もう少しでにやけ顔見られるところだった』