むり、とまんない。



と、思ってはいたものの……。


「おっ、もう大丈夫そう?」

「うん。ごめん、いろいろ家事してもらって」


「平気平気!
いつもしてもらってるし、たまにはね!」


一昨日から昨日まで。

寝込んでいる間、ずっと遥のことを考えていたけれど、結局なにもわからないままで。


最終的に、あれは熱にうなされてただ都合のいい夢を見ていただけだと自分の中で結論づけた。


だってあの遥が。

最悪だの、無理だの。

中学のときだって、部屋にふたりきりは頭狂うとか言ってたあの遥が。


私に「かわいい」なんて言うはずがない。

抱きしめられたあのぬくもりも、優しい手も、雰囲気も。


いつかまた元通りに戻れたらって思ってた自分の願望なんじゃないかって。

熱も最高で40度まで上がったし、たぶん夢を見てたんだ。

夢のほとんどはその人の願望によるものだって聞くし。