『胡桃……』
私を呼ぶ声も、ふわふわと頭をなでる優しい手も。
ぜんぶぜんぶ遥でまちがってないのに。
『ずっとこうやってふたりでいたい』
今までの遥はどこに行っちゃったのかってくらい。
私を見つめる眼差しも
雰囲気も、すべてがはちみつみたいにとけて甘く感じられて。
今までの冷たい言葉とか態度とか。
ぜんぶ忘れてしまうくらい動揺して、頭が回らない。
心臓がバクバクうるさい。
こんなに体が熱いのは熱のせいだけじゃない。
「『かわいい、胡桃』」
だから、耳元っ……!
かわいい攻撃(?)も!
同時はやめてえぇぇぇーー!!
もう、限界……っ。
はずかしさと。
遥のギャップについていけなくて、ぎゅっと強く目をつぶったとき。
「遥ー?
いるー?」



