***
「桃華、すぐに帰れそうって?」
「うん。
けど、もうちょいかかりそうだから、胡桃のこと看といてだって」
だれ……?
すぐそばで聞こえる2つの声に、ぼんやりしていた頭がはっきりしていく。
「遥、この後なんもないよね?」
「ない。
今日一日オフだし」
「じゃあ、桃華が帰ってくるまで胡桃のこと頼んでいい?俺、この後取材入ってて。さすがに一人にさせるのは心配」
「なんかその言い方……」
「彼女のことを頼むみたいに聞こえるって?
独占欲強いなぁ」
「知ってる」
この声……杏と、遥……?
なんでふたりが……。
というか、ここどこ……?
遥が目の前にいる手前、目を開けるのがはばかれた私は。
「んんっ……」
なにやってるんだろう、自分。
いくら遥がいるからって、情けなさすぎる……。
寝返りを打って、声が聞こえるのとは反対の方向を向いてそっと目を開ける。
自分の部屋だ。
そういや私、学校で倒れて……。
「桃華、すぐに帰れそうって?」
「うん。
けど、もうちょいかかりそうだから、胡桃のこと看といてだって」
だれ……?
すぐそばで聞こえる2つの声に、ぼんやりしていた頭がはっきりしていく。
「遥、この後なんもないよね?」
「ない。
今日一日オフだし」
「じゃあ、桃華が帰ってくるまで胡桃のこと頼んでいい?俺、この後取材入ってて。さすがに一人にさせるのは心配」
「なんかその言い方……」
「彼女のことを頼むみたいに聞こえるって?
独占欲強いなぁ」
「知ってる」
この声……杏と、遥……?
なんでふたりが……。
というか、ここどこ……?
遥が目の前にいる手前、目を開けるのがはばかれた私は。
「んんっ……」
なにやってるんだろう、自分。
いくら遥がいるからって、情けなさすぎる……。
寝返りを打って、声が聞こえるのとは反対の方向を向いてそっと目を開ける。
自分の部屋だ。
そういや私、学校で倒れて……。



