「胡桃?
食欲ないの?」
「んー、なんかお腹空いてなくて……」
それから昼休み。
購買にいこうとしたけれど、食べる気にならなくてお茶を飲むだけ。
なんだか頭痛がひどくなってる気がする。
遥のことをこんなにいろいろ考えるなんて中学以来だからかな。
それでこんなに体も熱くなって……。
「胡桃。
ちょっとごめん」
「え?」
「うっわ、あっつ!?
やっぱ熱あるよ胡桃っ!?」
珍しくあーちゃんが慌ててるのがかろうじて分かる。
頭がぐわんぐわんして、はっきりとは見えないけど。
「そういや、なんかやけに寒いなって思ってた……」
「もう!
寝すぎとかじゃなかったんじゃん!ほら、保健室行くよ!」
「天草〜!
委員会行くぞ〜」
「うっそ、まじで!?」
「あーちゃん、私なら一人で行けるから大丈夫だよ」
「あっ、ちょっと胡桃!?」



