「このドレス……ウエディングドレスって思っていいの?」
「遥こそ。
そのタキシード、結婚式用って思っていいの?」
「むしろ、そうとしか思ってない。
胡桃は?」
「私も。
ずっとずっと、何十年先も、おばあちゃんになってもいっしょにいたい」
「俺も。
胡桃……」
「うん?」
「今はまだ、無理だけど……。
これ、受けとってくれる?」
「っ、これって……」
目の前に差し出された正方形の小さな箱。
女の子ならだれもが夢みるその箱は。
満天の星空の下で、星に負けないくらいキラキラして見える。
それがわかった瞬間。
私の目からは大粒の涙がこぼれて。
「卒業したら……俺と、結婚してください」



