むり、とまんない。



「え、どうして遥まで……」


「杏と清見に、これ着て待ってろって言われて。胡桃が喜ぶからって」


そう言ってコツコツと歩いてきた遥も、王子様の格好をしている私を待っていた。


白に金の刺繍が入ったタキシード。


この前見た黒のじゃなくて、純白のタキシード。


なんて、嬉しいサプライズ。

みんな、ありがとう。


「綺麗だよ、胡桃。
この世で一番、だれよりもかわいい」


「うわっ、ちょっ、遥!?」


「エスコートしてあげる。
つかまってください、お姫様?」


「ううっ……」