むり、とまんない。

***


「んん……っ、」


まぶしい光に目が覚めた。


ついさっきまで月の光が差し込んでいたと思ったのに、もう朝。


あれ、ここ……。

布団に畳、高い天井。


そういや昨日、泊まったんだった……。


目が覚めていくと同時に、背中に感じるぬくもりにカアアっと全身が熱くなる。


私昨日、遥に……。


「……なに顔赤くしてんの」


「っ、はる……」


「ん、はよ、胡桃」


「お、おはよう、遥」


「ん」


寝返りを打とうとして横を向いたら、ゆっくり目を開けた遥と視線がぶつかってドキッとした。


「ごめんな、昨日は激しくて」


「っ!!」


「胡桃への好きがとまんなくて、歯止め効かなかった」


膝枕したままの手と、腰にまわった手に抱き寄せられる。


っ、朝から刺激強すぎ……!


浴衣から見える厚い胸板に、昨夜のことが思い出されて目をそらした。


「は、激しくって……。
そんな変な言い方しないで……」


キス、までしかしてないのに。