むり、とまんない。



「遥、めちゃくちゃ機嫌わるくない?
何かあったの?」


「えと、むしろなにもなかったんだけど……」


なんて言えばいいの、これ……。


イチャイチャし損ねたから、なんて、たとえ桃華でも言えないよ!


「千歳っちから聞いたけど、遥今日午後からオフだったんだって?胡桃とイチャイチャできなくて拗ねてんのかー」


「なっ!?」


なんでわかるの!?


「なんでわかるのって顔してるね。
遥の機嫌がわるいのなんて、だいたい予想つくよ。にしても、あたしたちがいない部屋でいろいろしちゃってるんだ?」


「もう、やめませんか、この話……」


全身から湯気でそう……。


「だって、あまりに胡桃がかわいい反応するからさ〜!こりゃあ、遥もぞっこんになるのわかるわ。ね、河内(かわち)さん!」


ニシシと笑う桃華に、メイクの河内さんがウンウンうなずく。


「わかる!
清見さんもそう思うわよね!」


「めちゃくちゃそう思います」