むり、とまんない。

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「んで……」


「私まで!?」


「ごめん、胡桃」


「遥も、ごめん。
でも、そんな人を殺すような顔しないで」


「マジで清見やってきていい?」


「お、落ちつけ遥!」


ほんと、どうして私がこんなことに……。


「メイクOKでーす!」

「はーい!
じゃあ、本番はじめるよー!
本番5秒前、4、3、2……」


少し離れたところからそんな声が聞こえてくる。


そう、ここはドラマ現場。

しかも……。


「ほんとごめんね、胡桃。
出るはずだった女優さんが、どうしてもって降りちゃって……」


「いや、桃華が謝ることじゃないと思うけど、なんで私なの……」


芸能人ならまだしも、ごく普通の一般人なんですけど?

学校のほうには清見さんが連絡してくれたけれど、それをOK出す学校もどうなの……。


カバンはなんとか持ってこれたけど、あーちゃんかつてないほど目キラキラさせてたなぁ……。


「代わりの女優探してたときに、たまたま監督が胡桃のことを知っちゃって、桃華が写真見せたらこの子連れてきての一点張りで」


「杏……なんでそこでがんばってくれなかったの」


「ごめん!
けど、真面目な話、代わりの子が見つかんないって困ってたところでさ」


「杏、一生恨むからな」


「それはやめて!?」


「はいはい、おまえらケンカすんなって。
桃華、胡桃ちゃんの付き添いでメイクさんのところ連れてってあげて」


「りょーかい」


「俺もいく」

「遥はこっちな」


「………ッチ、」