「今めちゃくちゃ押し倒したいけど、今は我慢するから」
っ!?
「なっ、なななっ、な!?」
げ、幻聴じゃなかったおまわりさーん!!
とたんにぶわっと顔が熱くなる。
けれどそんな私に遥は、ただ目を細めて甘くほほえむだけで。
『あー……かわいい』
「昼食べたあとは、今の続き、しような」
っ、なっ、なんでそんな!
もっと心臓にわるいことばかりいうの!?
「もっ、もう、どれだけキスしたいのっ!
早く仕事いって!」
「だって、胡桃が好きでたまんないから」
「っ〜、早くいって!」
「はいはい」
『あー、楽しみ。
これで仕事がんばれる』
「きゃっ!?」
「ここ、寝癖ついてる」
『かわいいなぁ』
クスッと笑った遥は、前髪の上からキスをふらせて今度こそ部屋を出ていった。
トクトクと鳴っていた心臓は、もはやバックンバックンになってて。
「っ、もう……っ」
今にも叫びたくなるのをこらえて、ボスンと枕に顔をうめて息をはいた。
あんな、私を好きで好きでたまらないって顔。
私にふれる手も唇も、視線も。
遥のすべてから愛おしいと叫んでいるみたいに感じて。
っ、はぁ……。
いじわるだったり、激甘だったり。
朝からこんなに心臓が動いたのははじめて。
ほんと、ずるいよ……。



