むり、とまんない。



「なに?意識してくれてる?
ならずっとこのままでいよっか」

「っ、いいわけない!
はやくして!」


「んー、でも……」


「っ、ひゃっ……」


「そんなにかわいい声出されたら、着るに着られないな」
『耳まで真っ赤。ほんっとかわいい』

「っ〜!!」


なのに遥ときたら。

ニヤリと笑って正面から私を抱きしめるから、遥の肌にじかに体がぶつかって。

鼻をくすぐるシャンプーの香りにめまいがして、熱い体に私のほうが熱くなる。


『あー……やっばいな』


な、なにが……。

私はこの状況のほうがやばいと思うんだけど……。


「胡桃、めちゃくちゃいい匂いするし、いろいろぶっ壊れそう」


い、いろいろって……?


首をかしげたその瞬間。


「っ!?」


ドサッと音がして。


「はっ、遥……!?」


「ん?」


「な、なんで」


「押し倒してるのかって?」
『だってさ……』


胡桃、今の自分の格好わかってる?