むり、とまんない。



余裕がないと揺れた瞳に射抜かれて、応える前に唇を塞がれる。


「んっ、や……っ」


『はぁ、かわいい。
めちゃくちゃかわいい。もっとキスしたい』


「っ、ふぁ……ん、」


『すき。すきだよ、胡桃。
すっげえかわいい』


もう、なにがどうしたらいいのか分からない。


全身が熱い。

心臓が壊れそう。


力が入らない。

めまいがする。


遥しか見えない……っ。


背中をなぞる手はそのままだし、もう片方の手はぎゅうっと握られたまま。

何度も重なる唇がどんどん深くなって。


「っ、もっ、むり……っ」

「うん。
でも、まだ。もっと胡桃にふれたい」


だから……。


「口、あけれる?」

「まっ、まって……」


「待たない」


唇がふれあったまま。

甘いのに、どこか獰猛なまなざしが逃がしてくれない。


「なぁ、胡桃」


おでこに、まぶたに、頬に。


「すきだよ。
あーん、して」


最後に、唇にふれるだけのキスが落ちてきて、愛おしいと目を細められたら。

遥から伝わる体温が、ぜんぶ私を好きだと叫んでいるみたいで。


「ん、そのままな」

「っ……ぁ、」


胸がきゅうっとなって、受け入れるしかできなくなる。