むり、とまんない。



ちゅっと耳たぶに口づけられたあとで。

シャツのボタンがいくつか外されて、首から鎖骨へと唇が落ちていく。


「んっ、や……っ、」


でもそれでも。


声は抑えられないけれど、
顔だけはぜったいに見られたくない。


そう思って、変にゾクゾクする感覚を必死にこらえて、顔を背けたら。


「まだがんばる?
なら……」


「ひゃっ……!」


手がシャツの中にすべりこんできて、直に背中をなぞられる。


「んっ、は、はるか……っ」

「ん」


そして、耳に何度も何度もキスが落ちて。


「顔、みたい。
見せて、胡桃」

「っ、ぁ……、」


ふっと息をふきかけられたあとで、あまい声が鼓膜を震わせる。


「っ、はる……かっ……」

「なに?」


「手……っ、ぬいて……っ、」


「っ、だからそれやめろって」
『っ、やばい……』


震える声で遥のシャツをぎゅっと握ったら、その手をとられて、開かれて、指が絡んで。


「どれだけ俺のこと、煽んの」


珍しく強気な声に、揺らぐ頭と潤む視界の中、まっすぐ見つめれば。


「はる、か……?」

『っ、あー……くそ。
舌ったらずなの、ほんとクる』


「胡桃、キスしたい」

「あっ、まって……んんっ……」