「ごめん、痛かった?」
「あっ、ぜんぜん平気……」
っ〜、ちかい近いっ!!
平気って言ってるのに、遥は心配と言わんばかりに私を見つめて、
しかも頬までなでてくるから、くすぐったいし、はずかしくてしょうがない。
っ、ここ教室!!
みんな見てるから……!!
「ちょっと、遥、聞いてるの!?」
「……」
けれど遥は相変わらず。
目をつりあげて怒りMAXな女の子を目の前にしても、クールな表情を変えることはなくて。
「胡桃。どこ見てんの?俺はこっち。
もっと顔みせて」
ぬおおおおーーー!!
もっともっとというように、そっと両手で頬を包み込んで、「好き」を滲ませた目で私に顔を寄せてくる。
「ちょっと遥!?
話聞いて……」
もう一度女の子が叫ぶように声をあげて。
遥へと腕を伸ばそうとしたとき。



