***
「胡桃。帰ろ」
「う、うん……」
「きゃああああ!!」
「一度でいいから言われてみたい!!」
「橘さん、うらやましすぎるっ!!」
たった一言。
授業が終わって、たった一言遥が言っただけなのに、教室がライブ会場へと早変わり。
みんな、遥に聞き耳を立ててる……?
そうじゃなきゃ、こんなにすぐ反応できるわけないし……。
「行こう、胡桃」
「っ……!!」
けれど遥はそんな女の子たちのほうを振り向くこともなく、表情を変えることもなく。
っ、こ、恋人つなぎって……!
私の手をぎゅうっと握って、ただ優しい色の目をして見つめてくる遥。
な、なんかすごく特別扱いされてる気がする……。
『はやくふたりになりたい。
いっぱいキスして、抱きしめて、遥ってよんでもらいたい』
それに心の声も相まって。
っ、頭から湯気が出そう……。
そう思ってたら、頭上でクスッと笑う声が聞こえて、うつむいた。
『かわいい』
すると今度は腰に手が回されて、もう全身から汗が噴き出しそうなほど緊張してしまう。
「は、遥、早く……」
「うん」
教室中のあちこちから感じる熱い視線にいいかげん限界で、なんとか歩きだそうとしたとき。
「ねぇねぇ、遥〜!
今日ヒマ?遊びにいかない?」
「胡桃。帰ろ」
「う、うん……」
「きゃああああ!!」
「一度でいいから言われてみたい!!」
「橘さん、うらやましすぎるっ!!」
たった一言。
授業が終わって、たった一言遥が言っただけなのに、教室がライブ会場へと早変わり。
みんな、遥に聞き耳を立ててる……?
そうじゃなきゃ、こんなにすぐ反応できるわけないし……。
「行こう、胡桃」
「っ……!!」
けれど遥はそんな女の子たちのほうを振り向くこともなく、表情を変えることもなく。
っ、こ、恋人つなぎって……!
私の手をぎゅうっと握って、ただ優しい色の目をして見つめてくる遥。
な、なんかすごく特別扱いされてる気がする……。
『はやくふたりになりたい。
いっぱいキスして、抱きしめて、遥ってよんでもらいたい』
それに心の声も相まって。
っ、頭から湯気が出そう……。
そう思ってたら、頭上でクスッと笑う声が聞こえて、うつむいた。
『かわいい』
すると今度は腰に手が回されて、もう全身から汗が噴き出しそうなほど緊張してしまう。
「は、遥、早く……」
「うん」
教室中のあちこちから感じる熱い視線にいいかげん限界で、なんとか歩きだそうとしたとき。
「ねぇねぇ、遥〜!
今日ヒマ?遊びにいかない?」



