***
「じゃあ、次、不知火。読んでくれるか」
「はい」
それから昼休みも終わって、授業中。
今は私もだいすきな古典の時間。
いつもなら先生の話にしっかり耳を傾けて集中しているのに。
今は……。
『あー……早く帰っていっぱいイチャイチャしたい』
隣の席の人の声に、集中力、かんっぜんに削ぎれちゃってます……。
『真剣にノートとってるの、かわいい。寝てるやつとかいっぱいいんのに、一生懸命話聞こうとするのもかわいい』
『でも一番は、やっぱり……』
やっぱり、なに?
できる限り、めいっぱい髪で顔を覆い隠す。
だって、隣でずっとかわいいかわいいなんて言われたら、顔熱くなっちゃうから。
心の声が聞こえるにあたって一番つらいのは、耳を塞ぐだけじゃ意味がないってこと。
だから遥から距離をとることしか手立てはないんだけど……。
一番窓側の私はこれ以上席を動かすことはできないし、なにより……。
『俺に心の声でかわいいって言われて、照れて席をはならかせようとしたり、髪で顔を隠そうとすんのが一番かわいい』
あのクールな遥の声が弾んでる。
そう思ったらまたドキドキして、それ以上なにもできない自分に、叫びたくなる。
「じゃあ、次、不知火。読んでくれるか」
「はい」
それから昼休みも終わって、授業中。
今は私もだいすきな古典の時間。
いつもなら先生の話にしっかり耳を傾けて集中しているのに。
今は……。
『あー……早く帰っていっぱいイチャイチャしたい』
隣の席の人の声に、集中力、かんっぜんに削ぎれちゃってます……。
『真剣にノートとってるの、かわいい。寝てるやつとかいっぱいいんのに、一生懸命話聞こうとするのもかわいい』
『でも一番は、やっぱり……』
やっぱり、なに?
できる限り、めいっぱい髪で顔を覆い隠す。
だって、隣でずっとかわいいかわいいなんて言われたら、顔熱くなっちゃうから。
心の声が聞こえるにあたって一番つらいのは、耳を塞ぐだけじゃ意味がないってこと。
だから遥から距離をとることしか手立てはないんだけど……。
一番窓側の私はこれ以上席を動かすことはできないし、なにより……。
『俺に心の声でかわいいって言われて、照れて席をはならかせようとしたり、髪で顔を隠そうとすんのが一番かわいい』
あのクールな遥の声が弾んでる。
そう思ったらまたドキドキして、それ以上なにもできない自分に、叫びたくなる。



