私を赤く染めるのは



確かに私達には勿体ないぐらいの家だった。

セキュリティもしっかりしているし、ここなら煌も安全だろう。

だけど、急にそんな話をされても。

私達は一体どうすれば……。


「なんでだよ。そうじゃなくて、煌も一緒に住むんだよ」

「……一緒にとは?」

「うちで煌を預かります!」

「な、なんでうちに煌?」

「スタッフ、マネージャーの中でセキュリティがしっかりした家にメンバーが割り振られたんだよ」


多分、今の言葉が全てなのだろう。

煌がここにいる理由にも納得がいった。

けれど「はい、そうですかー」と受け入れられるはずもなく……。

「つ、つまり?」

「今日から煌がうちに住むから身の回りの世話は頼んだぜ!って話」

いやいや、そんな重大なことを予告もなしに頼まれても……!


「……む、むり」


Bijouの一色煌と同居?

「おはよう」から「おやすみ」まで一緒ってこと??

それじゃあ、ラッキースケベ的なことも……?

「きゃっ、ごめんなさい!入ってると思わなくて」

「俺の方こそごめん(滴り落ちる水)」

無理……………無理無理無理無理。

煌の裸とか見れない。
(自分が覗かれる方だとはこれっぽも考えていない)


「お兄ちゃんよく考えてよ。あの煌がうちになんてありえないでしょ?」

さっきの妄想で……いや、話に夢中になってたせいで渇いた喉を麦茶で潤す。