「なになに、まさか王子直々にナンパ?」
「は、ちょっと!?」
「まあ分かるよ?東雲さん綺麗だもんな?」
何茶々いれてくれちゃってんの小松くんんんん!!!!
助けてくれるのかと思っただけに裏切られた気分になって、振り返ってぎろりと睨みつけたけど。
「はい、ナンパです。やっとできました」
キラキラ100パーセントの笑顔にあてられてしまえば、もうそれ以上何も言えなくて。
「いいですか?LINE」
スマホを片手に顔を覗き込んでくる綺麗な顔に流されて、思わず頷きそうになったけれど。
「…私、よく知らない人と連絡先交換しないから、ごめん」
……なんとかお断りできた。頑張った私。


