「紫乃様、どうされましたか?」 消えてしまった雀躍のいた方向をいつまでも見つめる私に桔梗さんは心配そうな表情で言った。 こんなにみんなに心配させて、私ってだめだな・・・。 「ずっと雨、ですね」 桔梗さんのほうへ振り返り言った。 「そうですね、今は雨の時期ですが・・・。 今日は少しいつもと雨の降り方が違うような・・・」 桔梗さんは空を見上げると同時に急に顔をしかめる。 「紫乃様、そこから離れてください!」 「え?」 それから私はなにか真っ暗の空間へと放り出されたような感覚に陥った。