それから宮に延輝は毎日鈴蘭を植え始めた。 宮の庭を一面鈴蘭で埋め尽くすと張り切っていた。 そんな彼を私は微笑ましく静かに見守った。 天宮を歩いていると声がした。 「天女様にご挨拶を」 小さな男の子だ。この子はたしか…。 「蓬莱!」 延輝が蓬莱の前に出てきて男の子から守ろうと立ちはだかった。 「延輝。平気よ…。それより、小さいのに礼儀がなっているなんて、いい子ね」 男の子の頭をなでると、その子は微笑んだ。