白蘭は不思議そうにこちらを見つめた。 紅蓮は急いで近づき白蘭を腕の中に収める。 幻覚ではない…生きていた。 この長い黒髪も細い腰も、間違いない。白蘭だ。 この数年の間、死んだと思っていた愛する人が生きていた。 そのことに紅蓮は涙した。 だがそれもつかの間のこと。突然、白蘭は紅蓮を突き放すと走って逃げた。 どうしたというのか。紅蓮も慌てて追いかける。 すると一つの家が見えてきた。月影もいる。 白蘭は月影の胸に飛び込む、そして家の中に入りそうになるのを私は引き止めた。