「不気味です。玲心様」


身体から切り離されても動く羽。普通だったら肉体と共に羽も消えるがこの羽は残り続けていた。


双子は不気味というが玲心にとっては良い眺めだった。


「まだ暴れる力があるみたいだから杭を打って逃げられないようにして。」

「はい。玲心様」


羽に杭を打つと血が辺りに飛び散った。


「少し大人しくなったわね」


血が渇いたところに、また新しい鮮血が滴る様は実に愉快だ。


「それにしても不思議よね。白銀だった羽が白くなるなんて…」


年数を重ねる内に白蘭の羽はどんどん白くなっていった。