約束の三日後はすぐに訪れた。
今日、私は謀反を起こす。
天界の民のために、そして何よりも白蘭のために私は天帝の座に座る。
清々しい朝だった。身支度をし外にでると朝の冷たい空気が頬をなでた。
何も起きないような平和な青空を見上げると月影は天宮へと歩き出した。
一歩一歩、確実に天宮へと向かう。
長かった。ここまで来るのにどれだけかかったことか…。
念願の日が今日、訪れる。
天宮につくとすでに他の神達や宦官たちが揃い、私も自分の席へとつく。
「今日の月影様はいつにもまして麗しいですな」
「…ありがとうございます」
「今日は白い衣をお召ですが、何か良い事でもあるのですかな」
「…良いことがあるといいですね」
他の神達と談笑していると天帝が入宮し、皆が立ち上がり礼を尽くす。


