「…っ」
なんということか。何度も何度も杭を打たれたのか純白の羽は赤黒くなっていた。
「白蘭」
優しく名を呼ぶと力なく羽はパタパタと動いた。
もっと早く来るべきだった。
杭を取ろうとしたとき誰かの声がした。
「…誰か…いるのか…?」
声のした方をみると奥の部屋に水牢につながれた神がいた。
玲心…神にまで手をだしたか…。
炎狐ごときが神に手をだすとはな。どんな神かは知らないが魔界の神も落ちたものだ。
そんなことを思っていたら扉があき玲心が入ってきた。
玲心は私の姿を目にすると警戒をあらわにした。
メニュー