天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~



一息つくと月影は立ち上がった。


「どこへ?」

「魔界だ。白蘭の羽を取り戻しに行く」


そう発すると同時に月影は魔界へと向かった。


向かう途中、月影は玲心をどのようにして殺すのか考えていた。


結果、白蘭に手を出した以上十分にいたぶってから殺そうと思った。


白蘭の天空石は羽を探すのにも用いることが出来た。光が強くなる方へ向かえばいいのだ。


月影は魔宮に忍び込み天空石を元に歩いた。


たどり着いたのは魔宮の端にある部屋。法術で隠してはあるが月影はすぐに解術できた。


中に入るとすぐに目に飛び込んできたのは白蘭の羽だった。