そんな氷輪は自慢の馬鹿力で薪をあっという間に完成させた。 「どうだ!白蘭!」 「ありがとう!頼もしいわね!氷輪」 褒めると嬉しそうに氷輪は笑った。 それから氷輪は月影のことをたくさん話した。 月影と氷輪は異母兄弟だそうだ。 「兄上はものすごく強いし優しいんだ!争いを好まず善良で慈悲深い!」 「月影のこと好いているのね」 「当たり前だ!私は将来、兄上のようになって誰からも好かれる天帝になるのが夢なんだ」 夢を語る姿は子供の様に無邪気だ。 本当に月影を尊敬しているのね。