そこには、眩しく笑う氷輪がいた。
「氷輪!?なぜここに?」
氷輪は月影の弟だ。氷輪が来たってことは月影ももうすぐ帰ってくるってこと?
「兄上が構ってくれないので会いに来た!」
「月影は?もう帰ってくる?」
「いや。最近の兄上は忙しそうで私にも会ってくれない。まだしばらくかかるだろう」
「そう」
しばらくかかると聞いて、白蘭は胸をなでおろした。
「それよりも遊んでくれ白蘭!」
「遊ぶって何で?」
「暇だからに決まっているだろう!何かすることはないか?私が人間の暮らしを手伝ってやろう!!」
キラキラとした笑顔は幼く純粋だ。


