天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~



何をあんなに拗ねているんだか…。


気にしないようにしようとも思ったが、どうしても昨日何が起こったのか知りたい。


でも紅蓮は話そうとしないわ。


そうだ!こういう時こそ、木蓮さんの出番よ!


白蘭は急いで身支度を終えると木蓮がいる食事処まで向かった。


「白蘭いらっしゃい!」

「木蓮さん。相談があるの」

「なになに~?紅蓮のこと?」

「そう」


ニヤニヤしながら、からかおうと思っていた木蓮だったが、あっさりと認める白蘭に驚きすぐに席についた。


「何よ白蘭!やっぱり一緒に住んでいて、ついに一線を越えた?」

「何言ってんのよ!そんなんじゃなくて」

「じゃあ何、相談って」

「それが…」