昨日の記憶がないので聞こうと思った白蘭の言葉を紅蓮は遮った。


そして薄く笑った後、真顔になって言った。


「もう酒は飲むな。家でも外でも禁止だ」

「どうしてよ?」

「覚えてないのか?何も?」


頷くと紅蓮が今度はあからさまに、大きなため息をついた。


「もしかして私、何か酷い事でも言ってた?…教えてよ〜」


聞くと今度は呆れたと首を横に振った。


何なのよ…。


「とにかく絶対に酒は禁止だ。わかったな」


念押しし紅蓮は、さっさと仕事に行ってしまった。