「起きたか」 「ええ」 「二日酔いか?」 「だったけど、薬を飲んだから大丈夫」 「そうか」 どうやら薬草を摘んできてくれたようだった。 二人で簡単に朝食を済ました。 その間、紅蓮は何も言わず目が合うとどことなく逸らされた。 何なのかしら…。 「紅蓮…。昨日、私…」 「飲むな」 「え?」