いきなり月影の許婚と言われてもピンと来ない。 でもこんなに嬉しそうな月影は初めて見る。 正直、石に左右される婚姻なんて私はどうかと思うがそんなことを言えるわけがなかった。 月影はいい人だ。 私のことを何年も面倒見てくれた命の恩人だ。 そんな彼が望むのなら私は許婚でも構わない気がした。 喜ぶ月影とは裏腹にそんなことを考えていた。 私よりも身体の大きい月影がまるで子供のように抱きしめてくる。 私はそんな月影を戸惑いながらも抱き締め返した。