言い終わると同時に白蘭の唇と紅蓮の唇が重なった。


白蘭は知らないが数年ぶりの妻の温もりに紅蓮は触れた。


その想いの深さは紅蓮の理性を少しずつ溶かした。


すぐに唇を離そうとする白蘭の後頭部を逃がさず、しっかりとくっつける。


「んっ…っ」

「…」


しばらくし白蘭を見つめると潤んだ瞳で見上げてくる。


その瞬間、紅蓮の理性は決壊した。


彼女を抱き上げると寝床へ連れて行き唇をむさぼりながら押し倒した。


「…白蘭…愛している」


しばらく妻の顔を見つめると恥ずかしがった白蘭が思い切り抱きしめてきた。