紅蓮の相談を受け手元の三枚の求人票を見た。 妓楼の護衛・酒屋の力仕事・歌舞伎茶屋での剣舞 まず妓楼の護衛はいうまでもなく却下でしょ。 歌舞伎茶屋での剣舞…見てみたい。 でも人気がでたら困るわ。 「酒屋の力仕事がいいわ!」 「なぜだ?この中だと妓楼の護衛が一番給金がいいんだが…」 「…妓楼に行きたいわけ?」 紅蓮を薄く睨むと首を横に振った。 「いや」 「じゃあ何よ」 自分で給金がいいって言ったんじゃない。