「紅蓮様っ。大丈夫ですか?」 顔色のわるい紅蓮に朱雀が声をかけてきた。 「…」 朱雀の言葉に返事をする気力もなく、皇太子宮につき椅子に座ると紅蓮は手で顔を覆った。 血まみれで羽根も失ったのか…。あんなに飛ぶのが好きだった白蘭が羽根をも失くしたのか。 三年もの間、眠り続けやっと目が覚めたのだ。 私はそんな白蘭を知らず一人虹彩樹の庭で深酒をし眠っていたとは…。 なんと情けない。 月影が怒るのも無理はない。 私は守れなかったのだ。