共に過ごせない母を許して…。


ずっと一緒にいられると思っていた、延輝と私と白蘭で…。


だが、それは叶わない。


一筋涙が流れた。


最後に我が子を見て蓬莱は言った。


「春花!お願い!行くのよっ。この子を守って!」

「はいっ。任せてください」


春花も涙しながら力強く答えた。そして白蘭をしっかりと抱き森を去っていった。


「…」

「天女様…」

「羅刹…ありがとう。白蘭を助けてくれて…」

「いいえ…天女様」

「羅刹…白蘭の事は誰にも話さないで、争いに巻き込みたくないの」

「言わないと誓います。天女様」

「延輝…今からそっちに行くわ」


その言葉を最後に天女は天界・魔界の花々と共に消えた。後には白蘭の天空石が残り羅刹が独り涙を流した。