「春花と申します!天女様」 「春花…ありがとう。ではお願いがあるの」 「なんなりと!」 「この子を…この子を助けてほしいの…」 我が子を春花に託す。 「この子は…」 「私の子よ」 「天女様の!?」 「この子をお願い…この子だけは助けて…死なせないで!」 必死に訴える蓬莱に春花はしっかりと頷いた。 「天女様…この子の名は?」 名前…。こんなに早く産まれると思わなかったから決めていなかった。