すぐに家に連れて行き体を温め、身体の傷を調べた。


「なんと酷い…」


白蘭の背にあったであろう羽は切り取られたように無く、そこから大量に出血している。


すぐに蘇生術を施すも効果がない。


なぜだ!?


どういうことかと法術で探ると、なんと白蘭は完全に人間になっていた。


疑問ばかりが頭に浮かぶが今は一刻を争う。


薬棚を探り白蘭に使った。


今夜が峠だ。


「白蘭、大丈夫だ。私が付いている」


その晩、私は白蘭に付き添い薬を使うことで命を繋げた。


そして白蘭はその日を境に三年の間、眠り続けた。