天城兄弟、お見通し。






天城さんはママが信用しているお友達みたいだし、1人で暮らすよりは誰かと一緒にいた方が​──尚且つ男の子なら、頼もしい。



学校の寮も考えたけれど、21時の門限を過ぎたらペナルティがあるって噂も聞いたから、ちょっと嫌かもって思っていたのも確か。



男の子とまともに関わった記憶があんまりないから、コミュニケーションにおいて不安ではあるけど……ヘンに門限がある寮で暮らすよりは全然いい。




「……うん、わかった。一緒に暮らす」

「それならママも安心! 双子くん、すっごくイケメンなのよ〜! 最初見た時モデルか何かかと思っちゃったもの」

「イケメンかぁ……」

「うっかり好きになってもママは大歓迎だからね!」


いくつになっても色恋沙汰が大好きなママ。「そんな簡単に好きになったりしないよ……」と否定すると、少し残念そうにしていた。