天城兄弟、お見通し。






ママの友達、"天城さん"の子供と同居することが決まったのは、それから1週間後のことだった。



「ママの友達もちょうど同じ時期から異動があるみたいでね。男の子ふたりだから、ご飯とかちゃんと食べてくれるか不安って言ってて」

「うん、それで……?」

「麗羽、ある程度の家事は出来るでしょう? だから、天城ちゃんところの双子くんたちと一緒に住むってどうかなー…なんて」

「え、わたし、男の子二人と一緒にすむの…?」

「もちろん、麗羽が良ければの話よ? でも、天城ちゃんとは付き合いも長いし、信用してるから。麗羽は女の子だし、一人でいるより男の子がいた方が心強いかなっても思うの」





天城ちゃんところの双子くん。


学校に似たような名前の双子がいたような気がするけれど、いやいやまさか、そんな偶然はあるはずがないよね。