君が生きていれば、それだけで良かった。



「全然学校来てねえじゃん。つうか聞いたんだけどお前小学校からずっとずる休み続けて恥ずかしくねえの? 何で今日は学校来たの?」

「相変わらずキモい前髪だな、俺たちが切ってやろうか」

 下卑た声に無視をして、縁川天晴は教室へと入った。けれど彼らも同じクラスなようで、 席に座った縁川天晴を囲み、げらげら笑い始める。

「なんで無視すんだよ、俺らのこと見えてねえの?」
「つうか行事全部蹴って打ち上げ前日に学校に来るとかキモいんだけど」
「おーい。聞こえてますかぁ?」

 教室にまばらに揃っているほかのクラスメイト達は、複雑そうな表情を浮かべていたり、止めに入ろうか迷っていたり、男子生徒たちと同じように笑っていたりと様々だ。

 止めたいのに、止められない。