真夜中に恋の舞う




「浅木さん、ミスコン1位の感想をどうぞ!」

「生徒会長の犀川くんと一緒に受賞できて嬉しいです!」

「いやぁ、お似合いですねお2人!本当は付き合ってたりして」

「ふふ、どうでしょう」



司会者と浅木さんの会話に、観客も盛り上がる。



「続いて犀川くん、感想お願いします!」

「あー……、投票ありがとうございます。恐縮です」

「2年連続受賞なんて史上初らしいですよ。おめでとうございます!ちなみに、浅木さんと付き合ってるっていう噂は……」




その続きを聞くのが怖くなって、はるちゃんに「トイレ行ってくる!」と伝え、逃げるように校庭から出た。


犀川くんは、なんて答えたんだろう。

ていうか、私が知らないだけで本当はもう、2人は付き合っていたりして。

だって私と犀川くんの関係は曖昧で、よくわからなくて。別に、2人が付き合っていたっておかしくない。


というか犀川くんが、浅木さんよりも私を選んでくれるなんて、その方がおかしい。




「はぁ……」




私はどうしたいんだろう。


犀川くんは不良で、私とは住む世界が違う。

関わりたくないって思っているのに、私の心は言うことを聞かずに、犀川くんに惹かれている。


俯いたまま歩いていると、目の前から歩いてきた他校の男子3人が、いつの間にか目の前に立っていた。






「水沢萌乃ちゃんだよね?」


「え……」