「よかったの?生徒総会の話……」 「うん。今日までにやらないといけないことは終わってるから」 「そっか……」 今日も犀川くんは家まで私を送ってくれた。 そして別れ際、タバコを吸っていたとは思えない王子様みたいな笑顔で、 「じゃ、明日は萌乃ちゃんの家まで迎えにいくから。11時には支度して待っててね」 と言い残して帰って行った。その強引さに、断ることもできなかった。