「……犀川くん、もっと」
「っ……いや、これ以上したら止まれないから」
「いいよ、止まれなくて」
私が上目遣いに見つめれば、犀川くんは焦ったように目を逸らす。
「親も心配するだろ」
「……今日、はるちゃんの家に泊まるって言ってきた」
「え……」
犀川くんが、驚いたようにソファに座る私を見る。
「……それって、どういう意味かわかってる?」
「わかってるよ。……深雪くん」
「……もう知らないからな」
犀川くんは私の体をそっと倒して、ソファの上から覆い被さるように私の唇を塞ぐ。
さっきのキスよりももっと激しくて、思わず「んん、」と声が漏れる。
唇を塞いだまま、犀川くんの手は器用に私の首筋や耳を撫でる。その度に触れられた場所の体温が上がって、全身が熱い。



