「そろそろ出発するぞ」


すっかり夜もふけた頃、アリス達は今まで3回も鍵が壊された蔵に向かった。


***


「…この蔵で間違い無いな」

シドがジェーンに問いかけた。

「はい、そうです。」

シドとアランは誰もいないことを確認すると蔵の周りを調べた。

今のところ誰もいないようだ。


「…中を確認する。ジェーンとアリスはここにいてくれ。俺と殿下の馬を頼む」

アランは腰に剣を刺し言った。


「分かりました。」


シドとアランは蔵の中へと入って行った。

アリスは少し離れたところから木に隠れ見張りをした。