シドが出て行っ他後、部屋にアリスとルーン2人きりになった。
ルーンはアリスの方を見た。
「…お姉ちゃん、何てお名前?」
「あ、私はアリスって言うのよ。」
ルーンはトコトコと近寄って来るとアリスをその大きな瞳でじっと見つめた。
「アリス。」
ルーンが名前を言うとアリスは心臓がきゅんとなった。
か、かわいい……!
「アリス、ご本読んで」
「あ、えーっとちょっと待ってね。」
アリスは残っていた書類を全てしまい終えた。
「よし、取り敢えず言われた事は片付いたわ。ルーン様、本は何を読みますか??」
「…僕の部屋にあるの!」
「分かりました。じゃあルーン様のお部屋に行きましょうか。」
アリスはルーンと手を繋いでシドの部屋を出た。
一様アランさんに言っておかないと。
ルーンの部屋に行く前に執務室に寄った。
「アランさん、シド殿下に言われた事終わりました。」
「ご苦労さん。あれ?またルーン様に捕まってるのか。」
アランはルーンと手を繋ぐアリスを見てふっと笑った。
「本を読んでほしいと、、」
「分かったよ。ルーン様の部屋にあると思うから取ってきてくれ。」



