レムナント


アランの言った通り、シドは次々に用件を伝えて来た。

アリスはぐちゃぐちゃに書いたメモを握りしめキースの部屋へ向かった。

…って、わたしキース様の部屋も知らない、、

近くにいた侍女に部屋を教えてもらい、アリスは大慌てで向かった。


「キース様!この書類に印をお願いしますっ」

「さっそくシド殿下に仕事を振られてますね。すぐに確認します。」

キースは書類を受け取るとものすのいスピードで印を押していった。


「戻ったらこれを日付順に棚にしまう…」

アリスは待っている間にボソボソと次にやる事を呟いた。

キースの部屋を出ると再び急いでシドの部屋に向かった。


「…失礼します。印を押してもらいました。」


息切れをしながら伝えると、シドは何も言わなかった。

…取り敢えず、日付順にしていこう。。


書類を半分ほど棚にしまうと、アリスはふぅと額の汗を拭った。

チラッとシドを見てみると、黙々と書類に向かっている。

休憩とかは、しないのかな…


ガチャっ


すると、ドアが開きルーンが部屋に入ってきた。