✾✾
「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
部活終わり。
自転車置き場で一ノ瀬先輩に深々と頭を下げて謝罪した。
「そんな、全然迷惑じゃ……」
「いえ! 私が声を上げたせいで、何の関係もない先輩まで巻き込んでしまいました」
「本当にすみませんでした」ともう1度頭を下げる。
あの後、部員にみんなに謝り、部活が終わった後も再度彼女に謝った。
場の空気も無事戻って、丸く収まったけれど……。
「叱ったこと、気にしてるの?」
「……はい」
それは先輩がきちんと説明して、注意喚起までしてくれたおかげ。
私がおとなしくしていれば、手を煩わせなくて済んだんだ。
「まぁ……大勢の前で叱ったのは良くなかったね」
「っ……」
だよね。しかも新入生相手に慌てふためくほどの勢いで。先輩としてダメだよね。
「……でも、もし俺が市瀬さんの立場だったら、同じような言い方してたかもしれない。俺も小さい頃、牛乳あげて具合悪くさせちゃったことがあるから」
「えっ……」
思わずパッと顔を上げた。
「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
部活終わり。
自転車置き場で一ノ瀬先輩に深々と頭を下げて謝罪した。
「そんな、全然迷惑じゃ……」
「いえ! 私が声を上げたせいで、何の関係もない先輩まで巻き込んでしまいました」
「本当にすみませんでした」ともう1度頭を下げる。
あの後、部員にみんなに謝り、部活が終わった後も再度彼女に謝った。
場の空気も無事戻って、丸く収まったけれど……。
「叱ったこと、気にしてるの?」
「……はい」
それは先輩がきちんと説明して、注意喚起までしてくれたおかげ。
私がおとなしくしていれば、手を煩わせなくて済んだんだ。
「まぁ……大勢の前で叱ったのは良くなかったね」
「っ……」
だよね。しかも新入生相手に慌てふためくほどの勢いで。先輩としてダメだよね。
「……でも、もし俺が市瀬さんの立場だったら、同じような言い方してたかもしれない。俺も小さい頃、牛乳あげて具合悪くさせちゃったことがあるから」
「えっ……」
思わずパッと顔を上げた。



